PROFILE

東京芸術大学附属音楽高等学校、同音楽学部、同大学院を卒業。松原緑、伊達純、M・ムンツの諸氏に師事。大学院在学中にクロイツァー賞受賞。卒業後、オペラ小劇場「こんにゃく座」の活動に参加するなど、ピアニストとしては異色のスタートを切る。1979年に行ったソリストとしてのデビュー・リサイタル以来、林光の作品を多く初演するなど、バロックから現代までの幅広い作品を演奏している。1988年には“ピアニストとしての優れた現代音楽演奏”に対して、「中島健蔵賞」を受賞。毎年全国各地でリサイタルを行うほか、海外での演奏も多い。最近ではチェコのヴァイオリニスト、インジフ・パズデラ氏とのデュオ、またナチスによって命を奪われたユダヤ人作曲家、ウルマンやクラインがチェコ・テレジーンの強制収容所の中で作曲した作品の演奏でも注目される。2006年より地元でのコンサート活動として「武蔵野シリーズ」も続けている。2008年3月にはニューヨークのカーネギー・ザンケルホールにて一柳慧作品を3曲演奏し、聴衆に大きな感動を与えた。
独自の視点を持った活動が高く評価されている


主な活動

 

1976~1989

  • 1976年よりオペラ小劇場「こんにゃく座」の公演に参加。
  • 1978年、オペラ小劇場「こんにゃく座」のオペラ「白墨の輪」の初演に参加。
  • 1979年、ソリストとしてのデビュー・リサイタルにて林光作曲の「徳利小」を委嘱初演。
  • 1980年より黒色テント68/71の公演に参加。ブレヒト劇「処置および処置について」「イエスマン・ノーマン」などでピアノを担当。
  • 1981年、リサイタル「木々について」で林光の第2ピアノソナタ「木々について」を委嘱初演。
  • 1984年、リサイタルにて林光のピアノ曲「島 こども 歌2」の完結版を初演。
  • 1987年、林光、間宮芳生、一柳慧の三氏に作品を委嘱したリサイタル「志村泉による三人展」を開き絶賛を博す。
  • 1988年、”ピアニストとしての優れた現代音楽演奏“に対して、第6回中島健蔵賞を受賞。
    5月、レニングラードで開催されたソビエト国際音楽祭に招かれ、間宮芳生の作品を演奏。11月にはリスト、ドビュッシー、ツェムリンスキー、サティ、スクリャービンの作品でリサイタル「世紀末の音楽」。
  • 1989年7月、金沢にてオーケストラ・アンサンブル金沢と、ベートーヴェンのピアノ・コンチェルト第3番を共演。
    7月から8月にかけ、青山こどもの城にて、一柳慧作曲による「沖縄とアイヌ民話による三つのピアノ遊び‐浮かぶ島」を10回連続公演。
    9月には再度ソビエトに招かれ、モスクワとダゲスタン共和国にて演奏。

 

1990~1999

  • 1990年9月、池辺晋一郎作曲の合唱組曲「悪魔の飽食」のピアノを担当。以来、1998年の中国公演(ハルピン・瀋陽)のほか、全国縦断コンサートに参加。
    10月には「作曲家の個展‘90」で林光作品を都響と共演、各誌で絶賛される。
  • 1991年、リサイタルでロシア・アヴァンギャルドの作曲家モソロフのピアノ・ソナタを演奏。
  • 1992年5月、ソウルにてジョイント・リサイタル。
    9月には緋国民楽派第5回演奏会「志村泉プレイズ緋国民樂派」で、寺嶋陸也、萩京子、吉川和夫の新作「12のプレリュード」計36曲を初演。
  • 1993年、スカルラッティ、ベートーヴェン、ショパン、林光の作品による「ソナタアルバム」リサイタル。
  • 1994年、スカルラッティ、モーツァルトによるリサイタル。
  • 1995年、ショスタコーヴィチと林光新作の二つの「24の前奏曲」によるリサイタル「前奏曲の森の彼方へ」。
  • 1996年、松戸フリューゲル・ザールにてコンサートシリーズを開始。2003年までに7回を重ねる。
  • 1997年8月、チェコのブルノにて、ブルノで活動したヤナーチェクの作品、また林光の作品を中心にしたプログラムでリサイタル。
    プラハにてインジフ・パズデラ(ヴァイオリン)氏らとチェコと日本の室内楽作品を初共演。
    第2次大戦中ユダヤ人強制収容所となっていたテレジーン市を訪れ、収容所の中で優れた芸術活動が行われていたことを知り、感銘を受ける。     10月には東京にて、パズデラ氏らと共演。
  • 1998年3月、二夜にわたり「ベートーヴェン三大ソナタ‐久野久に捧ぐ」のリサイタル。
    4月には、テレジーンの強制収容所の中でギデオン・クラインが作曲した「ピアノのためのソナタ」を桐生市にて日本初演。以後、テレジーンの作品の演奏に力を尽くす。
  • 1999年5月、プラハほかチェコ各地でパズデラ氏とのデュオ・コンサートを行う。
    テレジーンではテレジーンの作曲家クライン、ウルマンの作品を中心にしたプログラムで日本人として始めてリサイタルを行い、注目を集めた。
    9月には東京を始め、全国各地でパズデラ氏とのデュオ・コンサートを行う。
    11月には「志村泉プレイズ・ショパン」のリサイタル。

 

2000~

  • 2000年1月、モーツァルト、ベートーヴェン、ヤナーチェク、クライン、ウルマンの作品で、「ソナタ・アルバム‐テレジーンに捧ぐ」のレクチャー・コンサート。
    4月、ピアニストの舘野泉氏とのデュオ・コンサート。
    5月にはテレジーン市に招かれ、日本からテレジーン市に贈られたピアノのオープニング・コンサートを行う。「テレジーンにピアノを贈る会」に協力した874人の日本人を代表して、テレジーンの名誉市民となる。
    11月には「バッハをめぐって」のリサイタル。
  • 2001年、藤原真理(チェロ)、佐山真知子(歌)とともに、林光作品による「林光バースデイコンサート」を全国各地で行う。
  • 2002年、ベルリンを初め、ドイツとチェコにて3回のリサイタルを行い成功を収める。
  • 2004年4月、パズデラ氏とのデュオ・コンサートを国内6ヶ所で行う。
    10月にはテレジーンにて、クライン、ウルマンらテレジーンの多くの音楽家たちが、60年前に最後にアウシュヴィッツに送られたその日、10月16日に記念のリサイタルを行う。
    ベルリンにてパズデラ氏とのデュオ・コンサート。
  • 2005年7月、テレジーンの作曲家クライン、ウルマンのソナタを中心にしたプログラムでリサイタル「嘆きの歌ではなく」。
  • 2006年5月、子どもたちの感性に音楽を届けることを意識したコンサート「音楽の森」の活動を始める。
    11月には武蔵境スィングホールにてコンサート・シリーズ「武蔵野の春・秋」を開始。同月「ふたつの音風景」と題し、チャイコフスキーの「四季」全曲とショスタコーヴィチの「24のプレリュード」を並べたリサイタルを行なう。
  • 2007年10月~11月 インジフ・パズデラとのデュオリサイタル 「出会いの音プラハより Vol.4」 を各地で公演。
  • 2008年3月 ニューヨーク・カーネギーザンケルホールの公演において、一柳慧の作品を3曲演奏、好評を博す。

 

主なCD
「もどってきた日付・林光作品集」 ALM ALCD-7003
「志村泉による三人展」 ALM ALCD-38
「前奏曲の森の彼方へ」 ALM ALCD-7041
「ベートーヴェン三大ソナタ」(ライブ版) ムジカLMCD1563
「パズデラ+志村泉デュオリサイタル」(ライブ版)
「パズデラ+志村泉 銀河の底で 林光作品集」
著 作
「ピアノの不思議」(一ツ橋書房)
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